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2021.06.17

校正のトピックスNo.551
【検査用手袋:長さ計の校正には欠かせないアイテムです。】

長さ計の校正で検査用手袋を着用する理由は?

  • ノギスやマイクロメータなど長さ計を校正する際には「検査用手袋」を着用します

  • 理由は、校正に使用するブロックゲージを含め、素手で取り扱うと手指の油や汚れによって錆びたり、手の熱による熱膨張で誤差の原因になるからです
  • 今回のメルマガでは、ブロックゲージを素手と検査用手袋で取り扱った場合を比較してどれくらい熱膨張による誤差が出るか実験してみました

実際に素手と検査用手袋を着用した状態で実験しました。

  • 実験に使用したのは20℃の測定室で温度慣らしをした100mmのブロックゲージ(スチール製)です。素手と検査用手袋を着用した状態それぞれ、5本指で5分間ブロックゲージつかんだ直後の長さの比較とその後の変化量を調べました

  • 素手でつかんだ状態から離した直後は+3.97μmの誤差が出たのに対して、検査用手袋を着用した状態では+0.35μmの誤差となり、誤差は1/10以下に抑えられました
  • その後の長さの変化量も、素手と検査用手袋を着用した状態では変化が落ち着くまでに明らかに差が出ました

検査用手袋の重要性がわかる実験結果でした。

  • ブロックゲージを扱うとき、検査用手袋を着用することで錆を防ぐことができるのはもちろんですが、素手で扱ったときの温度による長さの変化が顕著に現れることがとてもよく分かる実験でした
  • たかが手袋と思われがちですが、正しく校正するための必須のアイテムです

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