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2021.08.05

校正のトピックスNo.557
【マラソンの距離:初めから誤差を含め計測されています】

マラソンの距離は42.195㎞じゃないの?

  • いよいよ東京オリンピックも終盤を迎え、陸上競技の最後がマラソンとなります。

  • 「マラソンの距離は42.195㎞」という事はよく知られていますが、実はぴったり42.195㎞では無く、はかり方の独自ルールがあるのです。
  • 今回は、陸上関係のちょっと変わった距離のはかり方を紹介します。

日本陸連のルールブックには、距離に関してのルールが示されています

    • 日本陸連のルールブックには次のような事が書かれています。(一部抜粋)
    •  ・コースの長さは種目の公式距離より短くてはいけない。
    •  ・測定誤差許容範囲は、全長の0.1%(すなわち、マラソンは42m)より長くなってはならない。
    •  ・後日再計測した際にコースの距離が短かったということのないようにするため 「コース短小防止ファクター」 をとり入れて測定することが望ましい。自転車による計測の場合、このファクターは0.1%とし、各1㎞の計測を1,001mとして測定する。
    • つまり、万一コースの距離が短かったという事がないように、1,001mを1,000mとして扱い、最終的に 0 ~ +42mの誤差範囲に入るようしているようです。

なかなか思いつかない工夫です

  • 計測器そのままの数字を記録するという事が前提の校正の世界からみると、変わった数字の取り方と感じます。
  • 計測器に誤差は付きものなので、余りにもピッタリな数字で計測した結果、後日の再計測で42.195㎞を満たしていないという事があったのかもしれません。
  • レース無効という、選手にとって残念な状況を作り出さない為の工夫として、1,001mとして対応するというのは、シンプルだけど中々思いつかないアイデアと思いました。
  • 今回は、校正からは少し離れましたが、はかるという点での雑学として紹介させていただきました。

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