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2021.09.29

校正のトピックスNo.563
【押して・叩いて・ひっかいて/硬さを調べられる材料は大変です 】

メダルに歯形は付くのか?

  • ●オリンピックのメダル授与では、大会役員が選手にメダルをかけるのがおなじみの光景です。
  • ●しかし、今回のオリンピックではコロナ感染対策のため、トレイに載せたメダルを選手本人に取ってもらう形式でした。
  • ●また感染予防・マスク着用もあってか、メダルを獲得した選手がメダルを噛む、というおなじみの光景もあまり見られませんでした。
  • ●メダルはメッキが施されており、実際の硬さは分からない(情報を見つけられませんでした)のですが、仮に純金や純銀の板を噛むとどうなるか?というと歯(エナメル質)の方が硬いので、力の入れ具合で歯形が付く可能性があります。
  • ●硬さは材料表面の性質の一つで、変形や傷のつきにくさを示します。しかし、一言で『硬さ』といっても、力を加えた時に材料の特性によって凹む、変形する、削れる、など状況が異なるため、知りたいことに応じた複数の測定法があります。

押して・叩いて・ひっかいて。硬さを調べる主な方法

  • ●材料の硬さ調べる主な方法は以下の通りです。材料の特性や調べたいことに応じた試験方法が選択されます
  • ●見ての通り、圧子を動的に当てられる(叩かれているよう?)、とても硬い圧子で押して凹まされる、針状のもので引っ掻かれる、といった物理的な力が加えられます。
  • ●ただ硬さを知りたいだけなのに、なんだか材料が気の毒に思えてきませんか?材料に変形や傷を付けないと、どの程度硬いか知りようがないで、仕方ないのですが、、、、。

正しく測れていることを確認することは重要

  • ●硬さを測る試験器は、材料に傷や変形を加えるため接触を伴います。
  • ●機械的な動作を伴うものも多く、経年変化の可能性もあります。
  • ●そのため、荷重値や荷重をかけるための分銅質量、圧子の寸法などの他、硬さの分かっている試験片(硬さ試験片)で実際の硬さを見る等確認を定期的に行う事が重要だと考えます。
  •  <おまけ:試験片を噛んでみた
  • ●ところで、この硬さ試験片ですが、金色/銀色で、表面は研磨でピカピカ。ちょっとメダルっぽいと思いませんか。(銅色の硬さ試験片もあるのですが、手元にありませんでした)
  • ●有効期限が切れて管理外となった試験片のうち、硬さの低い試験片(42.75HRC)をグっと噛んでみました

  • ●結果、歯形とまではいきませんが、明確に傷がつきました
  • ●実際に噛む前は、理屈では歯の硬度より低いのだから傷は付くはず。しかし、ずっしりとした金属の塊だし、本当に噛んで傷がつくのか??と思ってたので、正直驚きました。
  • の入れ方によっては歯にダメージを受ける事も想定されます。マネはしないようにお願いします。

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