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2022.01.13

校正のトピックスNo.575
【傾斜管圧力計:傾けると精度よく読み取れる圧力計です】

傾斜管圧力計の原理の紹介です

  • ブルドン管圧力計は、まっすぐに取り付けないと誤差の原因となるのですが、あえて姿勢を斜めにした状態で取り扱う「傾斜管圧力計」という少し変わった圧力計があります。
  • 今回のメルマガでは、傾けることで読取精度を高めるという面白い工夫がされた傾斜管圧力計についてお伝えします。

なぜ傾けることで精度が上がるの?

  • 傾斜管圧力計は、管内の液体に圧力pを加えると液面が持ち上がり、液体の高さhから圧力値が求められるという原理の液柱型圧力計の一種です。
  • このようなつくりから、ブルドン管圧力計同様に垂直に設置しないと誤差になると思われますが、傾斜管圧力計はあえて斜めに設置します。
  • 原理としては、斜めにすると圧力差に対する液面の移動量が(1/sinθ)倍に拡大され、読み取り感度があがり、精度良く指示値が読めるというわけです。

  • 90度(垂直)の状態を基準とすると、そこから45度傾けると1.4倍、30度で2倍…と拡大されるので、傾ければ傾けるほど読みやすくなります。

デジタルにはない、面白さがあります

  • 液体の高さから圧力を測る機器は、液体を内部に補充しなければならないので持ち運びには不向きなこともあり、現在では手軽なブルドン管式やデジタル式が主流となり段々使用されなくなってきています。
  • このような物理の基本原理だけを使ったような計測器は単純な構造ではありますが、よく考えられた工夫が詰まっていてデジタル式とは違い、原理が目に見える面白さがあると思い、今回のメルマガでご紹介させていただきました。

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