重い台車は予想以上に注意が必要？

• ●先日、当社の校正機器を台車に載せて移動中に、お客様の社内扉を破損させてしまいました。
• ●重量物を台車に載せ1人で移動させていた時、出入口手前で一旦ストップし再スタートさせる際に上手く操作できず扉に当てた、という事でした。
• ●お客様にご迷惑をおかけしたことを謝罪したものの、安全対策を怠ったことを深く反省しております。
• ●今回は、台車移動中の安全対策を取り上げ、どのような事に注意を払っていく必要があったのかを考えてみます。

台車移動中の注意点を洗い出し安全対策を考えてみました

• ●当社では、計測器など精密機器を移動する場面が多く、お客様の現場の安全を守る意味でも、また大切な測定器の品質精度維持や劣化防止のためにも、様々な注意や対策が求められます。
• ●今回考えた注意点と安全対策は次の通りです。

注意点	安全対策
・荷台から落下を防ぐ ・壁と接触を防ぐ ・床のキズを付けない ・勝手に動き出さないようにする ・台車に載せ過ぎない	・台車と物をゴムバンドで固定する ・壁と通路を養生する ・タイヤにロック機構を取付ける ・台車の四隅にクッションカバーの取付ける ・万が一落下しても中身が飛び出ないように、 輸送ケースもプラスチック製梱包結束バンドで縛る ・歩く速度より遅くする ・先導者を配置する ・本体の軽量タイプを準備する ・用途別に台車準備する

• ●これまで当社では、耐荷重以上の荷物を運ばない。中身の飛び出し防止バンドをする。台車と荷物を固定する。という3つのルールがあるものの、それ以外の安全対策が事業所の環境や状況によって対応がまちまちでした。

計測器は丁寧に扱う事を徹底していきます

• ●当社では、お客様の計測機器は可能な限り台車に載せずにハンドキャリーにて対応していますが、上記の事を踏まえて、不足していた対策を検討し全社で共通の意識をもって臨めるよう対応を進めています。
• ●また、耐荷重を大きく表示する・滑り止めシートの貼付け（定期的に更新）・用途別台車の準備（重量物・軽量物・標準器・クリーンルーム用・室内用・屋外用）などの工夫もすでに取り入れています。
• ●一般的な工夫ではありますが、お客様からお預かりした計測器を丁寧かつ慎重に運ぶことも信頼に繋がると考えています。