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2022.06.23

校正のトピックスNo.596
【アルコール温度計の中身は意外なものだった!?】

それは資料作成から始まりました

  • ●今年の4月に新人教育の機会があり、温度計の教育資料を作成することになりました。
  • ●その中にアルコール温度計のお題がありましたので、あれこれと調べてみました。
  • ●すると驚くべき事実が判明しました。
  • ●なんとアルコール温度計の感温液に使用されている液体は、アルコール(エチルアルコール)ではなく、赤色や青色に着色された白灯油(灯油)だったようです(アルコールも一部存在するそうですが…)。
  • ●ずっとアルコール(エチルアルコール)だと思っていたので驚きでした。

なんで灯油になったのでしょうか

  • ●アルコールから灯油に変わっていった理由はどこにあるのでしょうか。
  • ●アルコールの沸点は約78.3℃ですが、これよりも灯油の沸点は高いため、温度使用範囲が100~200℃程度と広く使用できます。
  • ●さらにアルコール温度計はガラス製品のため、破損のリスクがありますが、揮発性の高いアルコールよりも灯油の方がより安全性があるからだと考えられます。
  • ●アルコール温度計は近年安価で使い勝手の良さからデジタル温度計に勢力を奪われつつあり、一般家庭で見かけることが少なくなりました。
  • ●一昔前は一般家庭に当たり前のようにアルコール温度計が壁にかけてあった気がします。
  • ●とは言っても工場、大学などの試験室や研究所ではまだまだ現役のアルコール温度計です。

感温液の色の違いにも理由がありました

  • ●なぜ感温液を赤色や青色に着色しているか疑問に思い調べてみると、目盛を読みやすくするためのようです。
  • ●一般的にイメージされる赤色に着色された温度計は、難点として紫外線を浴びると退色するため、紫外線の強い屋外での使用は避けた方が良いようです。
  • ●一方で青色は紫外線に強く退色することがないので、屋外での使用にも向いています。

輸送による破損のリスクを防ぐために「現地校正」で対応します

  • ●今回ご紹介しましたアルコール温度計の現地校正も承っておりますので、校正が必要な際には当社ホームページからお問い合わせください。

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