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2022.12.15

校正のトピックスNo.618
【表記が無いものの判別方法・分銅の等級の見分け方】

あるお客様より購入のケースには記載があるものの、現物には等級が書いて無いので判別できる方法が無いか相談を受けました。 また、天秤に付属している分銅の等級がわからないと困っておられました。

分銅には様々な等級があります

  • 分銅の等級がわかれば、その分銅のズレがどのくらいか分かるようになっています。
  • 天秤の校正・検査等に使用する場合、天秤の精度に対して、分銅の持つ最大許容差が 無視できる程度の等級の分銅を使用する必要があります。
  • 分銅の等級はE1級、E2級、F1級、F2級、M1級、M2級、M3級などがあります。

刻印が無いものも・・・

  • 普段はあまり意識されていないかも知れませんが、
  • 円筒形分銅の上面を見るとM3 200g , M2 200gなどと表記があるものもある一方で、
  • 今回ご相談のあったお客様のケースように、何も刻印が無いものもあり、これでは判別できず困ってしまいますね。

判別方法あるんです

  • ●実は、E1級分銅は何も表記がありません。E2級分銅は点(だけ)があります。
  • ●何も表記が無いのが判別方法ってちょっと意外な感じがしますね。
  • ●分銅は等級により表示方法が決まっており、識別できるようになっています。
分銅種類 基準分銅 精密分銅 OIML分銅
E1級分銅 E2級分銅 F1級分銅 F2級分銅 M1級分銅 M2級分銅 M3級分銅
円筒形分銅
表記例(上面)
等級表示 有り 有り 無し 有り 無し 有り 有り 有り 有り
各等級を記載 各等級を記載 無し 点(上部の中心から外れた位置) 無し “F” “M1”又は“M” “M2”又は無し “M3”又は“X”
公称値 有り 有り 無し 無し 有り 有り 有り 有り 有り
単位 有り 有り 無し 無し 無し 無し 有り 有り 有り

尚、分銅等級維持のためには、重さだけではなく、傷が無いこと、光沢なども必要です。 また、メーカ・対応規格などにより表記が異なる場合があるのでご注意ください。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求