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2023.01.01

【日本の電圧と周波数は、海外となぜ違うの】

校正のトピックスNo.582

電圧と周波数について

  • 当社が校正で使用する標準器には、海外製品を使うこともあり、対応する電圧の仕様が115Vや220Vだったり様々です。このように電圧や周波数の異なる機器を使って校正する際は、どのような影響があるのでしょうか。電圧と周波数について調べてみました。

先ずは、電圧について調べてみると

  • 100V

    日本・北朝鮮

    110V

    台湾

    120V

    アメリカ・カナダ

    127V

    メキシコ

    220V

    タイ・フランス・トルコ・韓国・中国・イタリア・インドネシア・ドイツ

    230V

    シンガポール・スペイン

    240V

    イギリス・マレーシア・オーストラリア

  • 日本の100Vはアメリカに近く、日本よりも電圧が高い国が世界の大半を占め、日本はかなり低いことになります。なぜ日本では電圧が100Vになったのでしょうか?
  • 電圧が低い方が誤って感電した際、人体への衝撃がより少なくてすみやすい。だから、事故防止など安全性を重視するために100Vになったそうです。
  • 他の情報からは、アメリカが110Vだったのでそれに合わせようという意見も出ましたが、そのころ日本全国で使われていた電球のほとんどが100V用で、それを110Vで使うと電球の寿命が半分になってしまうことから電力用200V、電灯用100Vが標準と決まったそうです。

次に日本の周波数について調べてみると

  • ここでも日本は少し稀なケースがあり、世界各国が50Hzか60Hzのどちらかを採用していますが、日本は一つの国で周波数が二つ混在しています。
  • 50Hz/60Hz:日本50Hz:中国・オーストラリア・イギリス・ドイツ・ロシア・アルゼンチン
  •  60Hz:韓国・アメリカ・ブラジル
  • 日本の場合、明治時代に東京電力の前身の会社がドイツ製の50Hzの発電機を導入し、関西電力の前身の会社がアメリカ製の60Hzの発電機を導入したのがきっかけとなり、富士川より東日本が50Hz、西日本が60Hzとなったそうです。

    このような電圧の差による校正への影響は

    • 当社が校正で使用する対象機器においても、電源電圧に注意する必要があります。例えば、温度キャリブレータの電源電圧の仕様が115V(90V~127V)の場合は、昇温時間に少なからず影響を及ぼしますから、作業状況により昇圧トランスを使って、115Vにして使用することで本来の性能を発揮させています。また、100Vでも使用することもあります。
    • 逆に電源電圧の仕様を間違えて使ってしまいますと、当然ながら計測器を壊してしまいますので、対象機器の仕様確認を必ず行っています。

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