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2023.08.03

【 校正周期はどう決めていますか? 】

校正のトピックスNo.644

校正周期はどう決めていますか?

  • ● 皆さんの現場では「校正周期」をどのように決めていますか。
  • ● 計測器の使用方法、使用環境などにもよりますが、購入時の精度を維持したまま、1年後や2年後も同様の精度である保証はないため、計測器を「定期的」に校正する事はとても重要です。
  • ● そこで今回のメルマガでは、「定期的な校正周期」の決め方について考えてみたいと思います。

ISO 9001:2015の定義によると

  • 日本産業規格 Q 9001:2015(ISO 9001:2015)
7 支援
7.1 資源
7.1.5 監視及び測定のための資源
7.1.5.2 測定のトレーサビリティ

測定のトレーサビリティが要求事項となっている場合,又は組織がそれを測定結果の妥当性に信頼を与えるための不可欠な要素とみなす場合には,測定機器は,次の事項を満たさなければならない。
a) 定められた間隔で又は使用前に,国際計量標準又は国家計量標準に対してトレーサブルである計量標準に照らして校正若しくは検証,又はそれらの両方を行う。そのような標準が存在しない場合には,校正又は検証に用いたよりどころを,文書化した情報として保持する。
b) それらの状態を明確にするために識別を行う。
c) 校正の状態及びそれ以降の測定結果が無効になってしまうような調整,損傷又は劣化から保護する。測定機器が意図した目的に適していないことが判明した場合,組織は,それまでに測定した結果の妥当性を損なうものであるか否かを明確にし,必要に応じて,適切な処置をとらなければならない。

  • ● このようにISO 9001:2015の要求事項では、校正の周期は「定められた間隔」とされているので、間隔は一定であることはわかるものの、具体的な間隔について書かれていません。そこが悩むところではないでしょうか。

校正周期の考え方(事例)

  • ● 「メーカの推奨校正周期」がある場合はその校正周期を検討するのも一つの考え方です。
  • ● 計測器が、設備・装置に付帯するものであれば、設備・装置の「定期保全」に合わせた校正周期を検討する考え方もあります。
  • ● 「リスクアセスメント」や「リスクベースドアプローチ」などにより、校正で「不適合」が発生した際の製品品質への影響度合いと校正コストとの比較により校正周期を決めていく考え方もあります。

当社のお客様の多くは 1 年に1 回です

  • ● 当社のお客様の多くは1年に1回です。校正実施は1年(12か月)ですが、色々な要因を考慮してルール上1か月の余裕を持たせて「13か月」と工夫されているお客様もあります。
  • ● 重要なプロセスに係わる「設備」においては「1か月」とされているお客様もいます。
  • ● 製品品質への影響が少なく、同時に使用頻度が少ない計測器は「2年」とされているお客様もいます。

校正周期についてもご相談いただけます

  • ● 当社は、多種多様な計測器の校正を行っておりますので、お客様の計測器の校正周期のご相談に関しても、 少しでもお役に立てればと思います。

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