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2023.08.31

【体温計にある迷路みたいな記号は何?】

校正のトピックスNo.646

体温を超える暑い日が続きますが体調は崩していませんか?

  • 今年は日本の平均気温が、1898年の統計開始以降で最高となる見込みとの事ですが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • たまたま、甥っ子の体温を測る必要があり「気温の方が高いのに・・・」と思いつつも体温計で体温を測りました。平熱である事を確認した後に「見せて~見せて~」というので渡したところ、じっとみつめて「この迷路みたいなのなに~??」と。
  • 子供は、大人が気づかない所を見つけてしまいます。
  • 実はこの迷路みたいな記号は、注目させるための記号ではなく、重要な意味があります。今回は、この記号についてお話しします。

実は、証印なのです

  • 意外に思われるかもしれませんが、計量法に基づく証印で「基準適合証印」といいます。
  • 計量法で規制の対象となる計量器は計量法施行令で指定され、「特定計量器」と呼ばれています。特定計量器は、検定に合格しないと取引・証明に使うことはできません。特定計量器の一例としては、タクシーメーター、ガスメーター、水道メーター、体温計、血圧計・・・などが該当します。
  • そして、違反した場合は、罰則として6月以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられる可能性がある、なかなか厳しい内容です。
  • 特定計量器のうち、体温計と血圧計については、家庭で使用される場合など取引・証明に用いないものであっても、生命に関わる計量器として、国内に販売等するものはすべて「検定」に合格したものとすることが義務付けられています。その合格した証が検定証印または、基準適合証印となるのです。

今回は、身近なところにある、意外な意味をもつ印を紹介しました

  • 子供が不思議がる記号ですが、この印が付与されている事により、正確さや耐久性などの技術基準を満たしたものとして私たちは安心して使用することができます。
  • また体温計と血圧計に関しては、なんと法律上での有効期限の設定はないです。そのため、他の機器のように定期的に検査依頼を出さなくてもいいので、使用者視点でいうとコスパが良い計量器です。NKSとしては、商売のネタにならなくて残念ですが・・・。
  • 他にも記号はありますので、機会があれば紹介していきたいと思います。

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