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2023.09.07

【 紫外線だけじゃない!?赤外線を使った計測器とは 】

校正のトピックスNo.647

紫外線だけじゃない!?赤外線を使った計測器とは

  • ● 以前、「紫外線」について取り上げたことがありましたが、今回は「赤外線」を使った計測器について取り上げてみました。
  • ● 赤外線の計測器といえば、赤外線の「放射温度計」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は「水分量」も測定できる計測器があることをご存じでしょうか。
  • ● 今回は赤外線の説明と水分量を測定できる水分計について、当社校正方法も含めてお伝えしたいと思います。

赤外線には波長に応じて幾つかの特徴があります

  • ● 赤外線とは人の目には見えない電磁波の波長のことで、「近赤外線」、「中赤外線」、「遠赤外線」の3つに分類され、可視光線に最も近いのが近赤外線で波長は0.7~2.5μm程度、中赤外線はそれよりも波長が長く2.5~4μm程度、遠赤外線はより波長が長く4~1000μm程度で、可視光線の赤色の外側ということから赤外線といわれています。
  • ● 近赤外線は、赤外線の中では最も低く立ち上がりが最も早いという特性を持っているため、主に家電製品のリモコンなどに採用されています。
  • ● 中赤外線の暖房効果は、近赤外線と遠赤外線の両方の特性を持っており、中赤外線ヒータなどで採用されています。
  • ● 遠赤外線の暖房効果は、赤外線の中で最も高いため、暖房機器やトースターなどでも採用されています。

赤外線を利用した水分計とは

  • ● ここからは赤外線を利用した水分計についてお話をしていきます。
  • ● 「赤外線水分計」は、試料を赤外線で照射することより加熱乾燥させて、水分が蒸発した試料から水分率を求めることができる計測器です。
  • ● 例えば、水分量を測りたい試料10gをこの計測器に投入し、赤外線で乾燥させた後の質量が7gになった場合、水分率は30%ということになります。
  • ● 赤外線水分計は短時間での乾燥を可能にするために、試料の水分を効率良く蒸発させる波長域の赤外線を照射しています。
  • ● また、「発火性」、「揮発性」以外の試料であれば、個体、液体、ペースト状の試料の形状を問わず、測定をすることが可能です。

赤外線水分計の校正方法は?

  • ● 次に赤外線水分計について当社ではどのように校正しているのかをご説明します。
  • ● 赤外線水分計には、「秤量」、「ヒータ温度」、「タイマ」の機能があるため、それぞれの校正を行うことで、精度維持をしています。
  • ● 秤量の校正は「分銅」を用いて、ヒータ温度の校正は「デジタル温度計」を用いて、タイマの校正は「ストップウオッチ」を用いて実施します。
  • ● ヒータ温度の校正中や終了直後は火傷の原因となりますので、ヒータ付近や試料皿には触れないように注意をしながら校正を行っています。
  • ● 赤外線水分計や「赤外線式放射温度計」など赤外線を使用した計測器の校正も是非当社までお問合せください。

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