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TOPICS
業務に活える校正技術情報
2024.05.23
NKSメールマガジン No.6
当社ではお客様のご依頼を受け、計測機器の出張校正(お客様の現場環境でのご対応)や引取校正を行っております。
出張校正の際には、お客様の環境に適応する保護具(保護帽子、ヘルメット、墜落制止用器具等)を着用し、安全に努めながら校正作業を進めております。そのように作業者の安全を守ってくれる保護具ですが、ヘルメットには交換の目安があるという事をご存じでしょうか?
そこで今回のメルマガでは、頭部を守るヘルメットの耐用年数について調査しまとめてみました。
私達が工場等で着用するヘルメットは産業用ヘルメットと分類されますが、(一般社団法人)日本ヘルメット工業会では、材質毎に耐用年数を定めています。
材質 | 耐用年数(交換の目安) |
---|---|
PC(ポリカーボネート)、ABS(ABS樹脂)、 PE(ポリエチレン)等の熱可塑性樹脂製 |
外観に異常が認められなくても使用開始より3年以内 |
FRP(繊維強化プラスチック)等の熱硬化性樹脂製 | 外観に異常が認められなくても使用開始より5年以内 |
ただし、産業用ヘルメットの耐用年数に関しては、法的な規制ではなく、あくまでも交換の目安との事。これは、使用者各々の使用頻度や取扱い状況、保管状況が違う為、はっきりとした耐用年数を示す事は難しいからです。
耐用年数のカウントは製造年月日ではなく、使用を開始した日をスタートとします。
ヘルメットの耐用年数は交換の目安という事がわかりました。
目安であるならば、ヘルメットの外観をチェックし、綺麗であれば使用し続けても良いのでは?と思ってしまいますが、必ずしもそうとは言えません。
その理由としては、以下の3つなどが挙げられます。
① 日々の使用による材質の劣化の可能性
② 過酷な条件下で使用され見た目以上に劣化が進む事
③ 構造的に1度でも大きな衝撃を受けると、次の衝撃の際に十分保護出来なくなる事
また、ヘルメットの外観に亀裂・欠け・変形・あごひも等の部品の損傷などが見受けられた場合は、耐用年数の経過を待たずに交換する必要があります。
さて、これまでヘルメットの素材や寿命に関してお伝えしましたが、実際の管理となると交換タイミングの事まで意識が回らず、長い間使用してしまいがちです。
そこで、当社ではヘルメットの交換タイミングがすぐに判別できるように、ヘルメットの側面に交換時期を明示しております。
当社ではお客様のもとでの出張校正の際も、作業時の安全を保てるよう保護具に対しての配慮も行っております。
※ 参考サイト:一般社団法人日本ヘルメット工業会(JHMA)