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業務に活える校正技術情報
2024.06.27
NKSメールマガジン No.11
当社の出張校正サービスは、製造設備に付帯されている計測器を取り外すことなく、そのままの状態で校正を実施します。
ひと口に設備・装置といっても、その種類は数えきれないほど存在します。
そんな製造設備の中から、食品・医薬品・化粧品業界などで、私たちに馴染み深い商品を作るときに使用される「乳化装置」について今回はご紹介いたします。
「乳化」とは、通常は混ざり合わない性質をもった2つの液体を均一に混合する過程を指します。
混ざり合わない液体の代表例として、比喩表現でも日常的に使われている「水」と「油」があります。
「水」と「油」を混合させるには、油を微粒子化して油滴にし、水中に分散させることです。これで混合が可能な状態となり、その現象を「乳化」と呼びます。
乳化装置はこの「乳化」を様々な方法で行っており、安定した乳化製品を作り出しています。
食品製造
食品業界では、マヨネーズやドレッシング、ソフトクリームなどの製造に使用されます。乳化により食感の良さや風味の豊かさが得られます。
化粧品・医薬品製造
クリームやローションなどの製造に使用されます。乳化により均一な触感や成分の安定性、吸収性の向上や薬効の信頼性向上が得られます。
化学品製造
建築物の屋根や外壁の塗料などの、アクリル樹脂やウレタン樹脂に代表される水系塗料の製造に使用されます。
乳化装置にもたくさんの種類があります。
ここでは当社で「装置まるごと校正」の実績のある機種を紹介いたします。
1. 真空乳化装置
真空乳化装置は、内部を真空に保ちながら物質同士を攪拌して加熱や冷却ができる装置です。少ない容量から大容量まで幅広い種類があり、工場の生産ラインに組み込むこともできます。この装置は、高品質の乳化を必要とする製品に使用されます。
2. 遠心乳化装置
遠心乳化装置は、遠心力で液体を高速回転させて乳化させる装置です。低圧力での乳化が可能で、粘性の高い物質の乳化を得意としています。小型装置なので、主にラボや研究室などで使われています。
3. ホモジナイザー
ホモジナイザーは、物質を高圧力で押し出し、物質を微細化し乳化を行う装置です。こちらも大容量を一度に乳化できるので、工場の生産ライン上で使われることの多い装置です。
乳化装置の正確な運転と効率的な乳化プロセスを実現するため、次のような計測器が使用されています。
大型の設備になると、「タンク内温度」「タンク内ジャケット温度」「水タンク温度」「油タンク温度」のように温度計だけでも複数台が付帯しており、校正をするのも一苦労です。
当社では乳化装置の「まるごと校正」の実績が多数あり、計画書作成を含んだバリデーション対応も可能です。
乳化装置の校正・バリデーションにお困りの際は当社までご相談ください。