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COLUMN
コラム
2025.03.03豆知識 / 教養
調節計を更新するのは大変!?
調節計のサイズってバラバラなの?
- 「 調節計 」ってご存じでしょうか?
- 自動車を運転するとき、運転席の前のインパネにスピードメーター、タコメーターなどの計器が並んでいると思います。
- 同じように製造現場でもその機械を運転・稼働する時に必要な制御盤があり、その制御盤にはあらゆる計器類が配置されています。
- その計器の一つが「 調節計 」です。

- 制御盤
- 調節計は製品品質につながる計測機器で、ほとんどの場合、校正(キャリブレーション)の対象です。そのため、当社での取り扱いも群を抜いて多く、校正に限らずいろいろなご相談をいただきます。
- 先日、お客様が制御盤に取り付けてある調節計を更新しようとしたところパネル面のサイズは確認したが、奥行きの確認が出来ていなかった為既設配線が届かず、後ろの配線を張り替え直しの必要が生じとても困ったという話を聞きました。
- どうしてこのような事態になったのでしょうか。
サイズは様々あります
- 調節計のパネル面、「 幅 × 高さ 」サイズは以下の通りです。
W 幅(mm) | H 高さ(mm |
---|---|
48 | 48 |
48 | 96 |
48 | 24 |
96 | 96 |
72 | 72 |
- 一例です

- 48 × 96 mm

- 96 × 96 mm
- 私の実感として、お客様が制御盤パネルへの取り付けを考えたとき「 W 幅(mm) × H 高さ(mm) 」のサイズは制御盤に組み込めるかどうかの確認をされることが多いのですが、パネル面からの奥行きについては変わらないと考えていらっしゃるのか、割と無関心と感じています
奥行や端子のサイズにも注意が必要
- D 奥行(mm)サイズとしては 60~65mm 程度のものが多くありますが中には 50mm 前後のものや 100mm を超えるものもあります。
- また、配線接続の端子の種類やネジのサイズも機種により異なります。

- 更新の際に、奥行きサイズの異なるものや、端子のサイズの異なるものを購入すると配線の張り替えなど思わぬ工事費の追加が発生することになるかも知れません。
更新する計測機器は選定は慎重に
- 計測機器の更新は、精度不良や故障が起きたときなどに急いで手配するケースも多いと思いますが、慎重な選定が必要です。
- いざというときに慌てないためにも予備品※などの保有も効果的かと思います。
- ※ 品質マネジメントシステム(QMS)のコンセプトの一つと言える、「 CAPA 」の予防処置の一環としてCCP(重要管理点)の調節計などが対象に含まれると考えます。一方、計測機器のライフサイクルの視点からマネジメントすることも重要です。
- また、新品であったり、購入してから1度も使用していないものがあったりしますが新品だからという理由で校正の必要が無いと考えるのは危険です。更新する計測機器の校正も漏れなく行って頂ければと思います。

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