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2011.07.21

校正のトピックスNo.106
【タイマー その2】:供給電源もタイマーの作動時間に影響する?

NKS流「ためしてガッテン!」

環境温度以外にタイマーの作動時間に変化を及ぼす要因は?

  • 先回のメルマガでは環境温度による作動時間の変化についてお伝えしました。
  • 実は供給電圧も作動時間に影響を与える要因になっています。
  • 家庭用のコンセントは一般的にAC100Vですが実際に測ってみるとコンセントに届くまでに電圧が落ちていたりしてピッタリ100Vではないことをご存知でしたか?
  • 製造工場でも電源の引き込み方や設置場所によって供給電圧は多少異なります。
  • そこで今回は、供給電圧の違いによりタイマーの作動時間がどう変化するのか実験してみました。

供給電圧を変えタイマーの作動時間の変化を実験しました。

    • 【使用した測定器】
      タイマー 型式:PM4S パナソニック電工製
      測定レンジ:1s~10min 定格電圧:100~120V
      精度:±1%以内(定格電圧の85~110%の変化に対して)
      ストップウォッチ 型式:S031-4000 セイコー製
    • タイマーを10分にセットして、供給電圧を85V、100V、132Vにした時のタイマーの作動時間をストップウォッチで測定しました。

実験結果から

    • 供給電圧を85Vにした時には、+1.25sec(+0.21%)と作動時間が長くなり、逆に供給電圧を132Vにした時には、-0.85sec(-0.14%)と作動時間は短くなりました。

  • メーカー精度の許容範囲内では有りますが供給電圧によっても作動時間が変化することが解りました。

供給電圧も環境誤差の要因として知っておくことがポイントです。

  • 実験結果から環境温度による影響に比べればわずかですが供給電源によってもタイマーの作動時間が変化することが解りました。
  • 環境による誤差要因は、環境温度や供給電圧など小さな変化が積み重なることによって、大きな誤差要因になる可能性が潜んでいます。
  • したがって、環境温度だけでなく供給電圧の影響もあると言うことを念頭に置いて、実際に生産する環境条件で製品品質に影響しないことを確認して使用する事が重要です。
  • 先回と今回の実験を通して、環境変化を見逃さないことが品質を守っていくために大切なことだと実感しました。

関連情報をご紹介します。

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