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2011.10.06

校正のトピックスNo.116
【pH標準液(その2):未開封といえども保存の仕方で変化する?】

NKS流「ためしてガッテン!」

今度は、日光にさらしてみました

  • 前回は、pH標準液を凍らせてしまうとpH値にどのような影響があるのかについて、お届けしました。
  • 今回は、屋外に保存しておくとpH値が変わるのかをお伝えします。
  • 水処理や排水設備用のpH計などは屋外に設置してあり、pH計の検査をするために、近くの制御盤の中でpH標準液を保存されている場面をよく見かけます。
  • しかし、屋外なので日光によって、制御盤の室温が上がりすぎたり、場所によっては窓から直射日光が入りpH標準液に当たっているかもしれません。
  • そこで、今回は直射日光が当たる状態で保存してしまうとpH値にどのような影響があるのかを実験してみました。

実験してみました。

    • pH標準液を2週間直射日光の当たる窓の外に置いて実験してみました。
      【使用した測定器】
      ハンディpH計:型式:HPH-110 DKK製
      pH標準液:7,9pH標準液(第2種)

実験結果から

    • 実験結果から7pHでは変化が有りませんでしたが、9pHについては凍らせた時とは逆に0.02pH低い値となりました。

適切な保管環境とは?

    • この2回の実験の結果では、直射日光に当てても、凍らせても7pHの標準液は変化せず、9pHの標準液の方が、僅かに変化しただけでした。
    • 「直射日光を避け、25℃以下で保存、凍結不可」の注意事項から外れた環境下での実験を行いましたが、もしかすると短期間なら多少外れた環境下で保管しても、さほど影響が無いのかもしれません。
    • しかしpH標準液の変化は目に見えない物だけに、当社としては、次の2つ保管方法をおすすめします。
      ●25℃を超えてしまう屋外での保管は避ける。
      ●直射日光を避けるために、箱に収納したり、カーテンで覆い保管する。

  • 当社では、少しでもお客様のpH計の校正を正しくお届けできるように、暗室で一定の温度に保つ事の出来る、冷蔵庫で保管したpH標準液を使って校正をしています。

関連情報をご紹介します。

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