校正のトピックスNo.294【ノギスの副尺:デジタルにも負けない仕掛けが詰まっています】 | NKS|計測器・測定器の校正業務

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2015.07.23

校正のトピックスNo.294
【ノギスの副尺:デジタルにも負けない仕掛けが詰まっています】

校正にまつわる豆知識

なぜ、1mmより細かく読む事ができるのですか?

    • 新人研修などでアナログノギスの目盛の読み方は「副尺と本尺の目盛がぴったり合っている所を目盛の正面で読む様に」と教えます。
  • 「斜め方向から見るとどのくらい誤差になるの?」の記事は、こちら>>
  • 説明をしている際に「なぜ1mm単位の目盛が副尺を使用すると1mmより細かい値を読む事が出来るようになるのですか?」と質問がありました。
  • デジタル表示で値を細かく読む方法でもなく、拡大鏡で目盛りを大きくさせて読む方法でもないのに、1mmより細かく読む事ができる不思議な仕掛けです。
  • ここで改めてどのような原理か紐解いてみます。

0.1mmまで読める副尺のモデルを作ってみました

    • 今回、わかりやすい事例として本尺の9目盛りを10等分した副尺を使って説明します。この時、本尺の一目盛を1とした場合、副尺の一目盛は9/10になります。
    • その為、本尺と副尺の一目盛の差は1-9/10=1/10となります。
    • いま、副尺の目盛の3の位置で本尺と副尺の目盛が一致しているとした場合、その左隣の本尺と副尺の目盛は1/10だけずれます。同様に、その左隣は2/10、…とそれを繰り返し、副尺のゼロの位置では3/10ずれている事になります。
  • 従って、本尺の読みに0.3(=3/10)を加えた値である、30.3mmとなるので、0.1mmの単位まで細かく読む事ができるようになります。

原理を知ると驚く事ばかりです

  • 人の目の癖として、同じ線上に有るのか、ずれているのかは、とても識別しやすいと言われています。
  • 値を細かく読む方法として、拡大鏡などを用いて大体0.3mmと読むのでは無く、人の目の癖を上手く利用した副尺の仕掛けを用いてハッキリ0.3mmと読む方法を生み出した先人の知恵に、改めて驚きました。
  • また、目盛線の引き方が不均一だと、そもそも副尺は使えなくなるので、同じ線を均等に刻んでいる事に関してもすごい技術と感心しました。
  • 今は、デジタルが主流となっていて、副尺の仕組みを知らなくてもノギスを使う事はできますが、校正業者として計測器の原理にも踏み込んで1つ1つの機器を知っていきたいと考えています。

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